俺様王子の初恋





「 同じクラスなんだし、
 仲良くしようよ? 」




妖しい笑みを浮かべた1人が
私の肩を掴む。





逃げたい。





逃げたくて、とにかく
ここから出たくて










「 誰かっ・・・!!! 」






ドアノブから手を離して
ドンドン、何度もドアを叩いた。








”呼んで、葵”





彼の言葉が、頭を過ぎる。