俺様王子の初恋





「 ・・・やばい 」




そう呟いた彼は私の首筋に
顔を埋めて、頬を包んでいた手が
ジャージのチャックを下げ始める。










「 泰雅・・さん 」


「 ・・・・ 」


「 泰雅、先輩? 」





止めようとするけど、最初から
呼び捨てなのはちょっと抵抗があって
年上なのかよく分からないけど
色々試してみた。





焦りだす私を他所に彼の手は
チャックを掴んだままゆっくり
下げ続ける。