「 叫ぶ意味が分かんねぇ 」 不機嫌そうな声と宙に浮いた体。 「 ひゃあああっ!!!! 」 「 うるせぇ!落とすぞ 」 抱き上げられたことに驚いて 声をあげると、”うるさい” と顔を歪めた彼がかるく怒鳴った。 「 ってか、重 」 階段を下りながらブツブツ 文句を言われた。 言い返す言葉がなくて俯いて いたら、彼の足が止まった。