俺様王子の初恋








先輩を思うと、胸が苦しくなって
段々悲しくなってくる。
泣くのは我慢できなくて、
やっぱり私は泣いてしまう。







「 ・・・・葵、顔上げて? 」







怪我していない方の手で、
そっと私の頬に触れると
自然と私は上を向いていた。







チュッ、と触れるだけのキスが
何度も降ってきて、








「 可愛い、葵 」








こんなときまでも、私を見て
愉しむ先輩をキッ、と睨むと
先輩は口角を吊り上げた。