「 飯、作って 」
「 ・・・あんまり得意じゃないんですが? 」
「 俺にレトルトとか出すつもりじゃ
ないよな?葵ちゃん? 」
リビングのイスにドカリと座った彼が
テーブルに頬杖をついて、キッチンに
立つ私を見てニコリ、と笑う。
その笑顔に頷きながら、手に持っていた
レトルトのカレーを元の場所にそっと
戻したのは、多分お見通しだと思う。
「 何、食べますか? 」
「 ・・・サンドイッチとかでいいよ? 」
「 え?そんなのでいいんですか? 」
「 昼だし、さっぱりしたやつがいい 」
先輩、というか、お金持ちのことだから
もっとすごい注文をされるんだと・・・・・
─────────ガチャンッ

