俺様王子の初恋






確かに距離が縮まった気はした。
それなりに幸せも感じた。
先輩の一言一言に心臓が跳ね上がって
そのたびに幸せを感じて、涙も出た。





”そのときは”。





「 もう遅い 」


「 ちょ、っと・・・先輩! 」





私の腕を掴んで、再度ベッドに
引き上げた先輩は、私の上に
跨って、怪しく口元を歪ませた。





先日までは、私の中で先輩は
”完璧の塊”だった。
誰にだって自分を隠さないで
そのままの、ありのままの自分を
堂々と曝け出す。
キラキラしていて、かっこよくて、
ズルくて、意地悪で、けどそこも
含めて完璧でかっこいい。





”先日まで”はそう思っていた。
できれば今もそう思っていたかった。





「 先輩、お昼ですよ 」


「 関係ない 」