私の不安を煽るだけ煽って 困る私を見て楽しんで、 今だって口元を緩めて、 大嫌いなのに、嫌なのに、 「 婚約なんて、やめ、て・・・ッぅ 」 「 うん? 」 「 私を、離さないで・・・ 」 「 ・・・・ん、葵 」 泣き顔を隠そうとしたけど 先輩の手は私の頬を包んだまま 離してくれなくて。 苦しくて、怖くて、 何もできなくて。