俺様王子の初恋








私の不安を煽るだけ煽って
困る私を見て楽しんで、
今だって口元を緩めて、









大嫌いなのに、嫌なのに、












「 婚約なんて、やめ、て・・・ッぅ 」


「 うん? 」


「 私を、離さないで・・・ 」


「 ・・・・ん、葵 」







泣き顔を隠そうとしたけど
先輩の手は私の頬を包んだまま
離してくれなくて。








苦しくて、怖くて、
何もできなくて。