だめだと言い聞かせても 身体は勝手に先輩の方に 向いていて、引き寄せられて ”だめだ”とストップをかけるのに 彼が笑って両手を広げて ”おいで”と、手招きをした瞬間 私の中で何かが弾けて 先輩の腕の中に飛び込んだ。 テーブルに浅く腰掛けた先輩の 足の間に身体を割り込ませて ぎゅっ、と先輩の背中に回した腕に 力を入れると、私を抱きしめる 先輩の腕にも力が入った。 「 ・・・・・俺を拒んだ理由はなに? 」 「 だって、婚約者がいるのに・・・ 」 「 俺の婚約者って誰? 」