俺様王子の初恋







ぼんやり、そんなことばかりを
考えていたら、いつの間にか
頬が濡れていて、








「 泰雅先輩・・・ぅッ 」





消えそうな私の声が、
保健室に静かに響いた。










「 ・・・なに? 」






”来るはずがない”






「 葵、隠れるの下手・・っていうか
  何でそうやって俺の名前を
  泣きながら呼ぶわけ? 」






”都合のいい夢”