──────────チュッ
「 これで、我慢する 」
全校生徒の目の前で
私の頬に、キスを落とした。
「 佐野、てめぇ!!! 」
「 こっちくらいいいでしょ?先輩 」
「 ふざけんな、離せ 」
グイッ、と佐野くんの肩を
掴んだ先輩と目が合った。
一瞬、悲しそうに見えたけど
すぐに目を逸らされて
先輩は佐野くんを睨みつけた。
「 男の嫉妬は見苦しいですよ 」
「 うるせぇ 」
私の好きだった程よい低さの
あの声はどこにいったのか、
彼は威嚇するような低い声で
佐野くんの肩を掴んだ手に力を入れた。
メニュー