物凄い形相の彼にニコリ、と 笑顔を向ける佐野くんに ”チッ”と大きな舌打ちをして 彼は私の腰に手を回した。 「 葵に触んな 」 入り口にあったちょっとした 段差に躓いた私は、勢いよく 彼の胸に飛び込んだ。 「 結果が出るまで我慢しますよ 」 ”失礼します” そう言って彼は私を見て ニコリと笑った。 ゾッ、として、彼にしがみつくと 保健室のドアは閉まり、 再度目を向けると、 佐野くんの姿はもうなかった。