「 多分、アイツだろうな 」
「 ・・・・アイツ? 」
「 まー、俺も今から話聞きにいくし
お前も来い 」
腕を引っ張られて、
洗面所から出ると
彼は自分と私の鞄を持って
玄関に立った。
─────────クイッ
「 葵? 」
これが夢でも、現実でも、
今日、貴方と学校に行ったら
笑いものにされるのは、先輩だ。
離れよう、と迷わずに
頭に浮かんだその言葉は
埋めようがないその差が
理解できていたから。
邪魔にならないように、
目につかないように。
私は”地味”でなくちゃいけない。
その代わりに、彼の傍にはいられない。
一瞬でそれが分かったからだ

