もうすでに、私の頭はショート寸前で 鼓動はさっきから速度を増すばかり。 助けを呼びそうになる声を我慢するせいで 息がうまくできなくて、苦しい。 掴まれていた手は離されて 背中に手を回された。 「 心臓、うるさい 」 私の肩に顎をのせた彼は そう言ってふっ、と笑うと 私の髪を梳くようにそっと撫でた。 「 綺麗な髪 」 彼の指が何度か同じように 動いた後、その手は私の腕を掴んで 震える私の体を抱き起こした。