「 その格好じゃ、地味なんて言えないね 」 冗談、じゃないの? 地味な女のメイド姿なんて 写真撮っても楽しくないし 価値なんかないのに。 「 一之瀬さん、これ最後ね 」 ”最後” 下がりすぎて、壁に背中がくっついた。 ジリジリと寄って来る彼に嫌々と 首を振りながら、逃げ場を探す。 「 返事は”はい”しか受け付けない 」 彼の表情から笑顔が消えて、 真剣な目を見つめ返す。 よく意味が分からないけど 彼の纏うオーラにいいものを感じない。