嘘つき男子




「た、ただいま…。」


テストの事、どうしよう…。



「ああ、琉華。今日のテストの順位とテストを見せなさい。」


「えっ…。」

ど、どうしよう…。


あたし、学年で一番悪かったよ?

とうすればいいの…?



お父さんは、成績にうるさい。
M財閥だから、しょうがないんだろうけれど、


お父さんに知られたら、どうなる…?


「琉華。見せなさい。」


「ゴメン、ごめんなさい…。」

「琉華?」


「み、見せられない…。」


「琉華っ!!!親の言うことを聞け!!」



そう言ったと同時に、お父さんは私からスクールバッグを奪い取った。


そして、あたしのテストを取って…。



怖くて、顔が見れない。



「琉…華…。」