嘘つき男子

「あ~あ。明日からテストだなぁ。」

「うん…。」

「飯野…。必死だなぁ。」
「うん。だってあたしが目指す高校は理数系だから、一回でも80以下取るとそこは不可能って言ってもいいらしいからね!」

「なんっか、やっぱり日本一のお嬢様が考えるだけはあるよな。」

「うん…。xは…。」


「そう…。その調子でいけ…」ニヤッ



私は、伊井くんが怪しく微笑んだことを気付かなかった。