ピーンポーン♪
「なーつーなー!!」
「美琴だね。開けてくるよ。夏奈は座ってて」
お言葉に甘えて座っていると美琴がドタバタと入ってきた。

相変わらず元気なやつ・・・
「熱だいじょうぶ~?」
「多分。で?」
「で?って」
あほかこいつ
「何しに来た」
「お見舞い^^あ、冬夜と二人がよかった?」
殴ってやろうかこいつ・・・!
殴られても文句ないよなぁ?

殺気を感じたのか笑顔で少し後ずさる美琴
「ごめーん怒らないでよ~」
「美琴まだ病み上がりなんだからうるさくするなよ」
「はいはい」

やっぱり優しいね冬夜は・・・
私はどうしたらいいんだろう。冬夜は考えろって言ってるけど
やっぱり私は滝人が好きなんだよ・・・

今ここで冬夜を選んだら
真剣に告白してきてくれた冬夜に失礼だし・・・
今まで優しくしてくれた冬夜を滝人のかわりなんかにしたくない。

「夏奈?たべないの?」
「え?」
気が付くと美琴が持ってきたらしいリンゴが剥かれていた。

しかも器用にうさぎとかあるし・・・
何者だよ冬夜