「・・・・・・じゃ、今日なんてどう?この間スッゲー美味いパスタの店聞いてさぁ、 馬鹿、女からじゃなくてホスト仲間からだって。 ん、そんじゃ――」 電話の最中、間抜けなチャイムが部屋に響いた。 時計を見ると3時過ぎ。 「待ってるから」 俺はそう言って電話を切ると玄関に向かった。 ドアを開ければ――、 「いらっしゃい」 「・・・・・・」 俯いて小さく肩をすぼめた女子高生が立っていた。 くだらない毎日が終わる。 意味の無い日々も、 今日から意味のあるものに変わる。 彼女のおかげで――。