遙香が店に来て半年くらい経った頃。 「・・・・・・もう、無理よ」 なんていいやがった。 自由に出来る金が底をついたんだろう。 プライドだけは高い女がこんなこと口にするなんて予想外だった。 でも、それじゃ俺が困るんだよ。 だからそう口にして落ち込む彼女に俺は優しく手を差し伸べてやる。 「俺の知り合いに株でもうけてるやつがいてさ――」 遙香は簡単に食いついた。 このご時勢、 簡単に株で儲かるなんて上手い話、あるはずが無い。 あったら、俺はこんなところで働いてない。