昨日とは違い、和香は驚くでも無く俺を見つめた。
その瞳は虚ろで感情が読み取れない。
そこに映る俺は、閉じられる瞼ですぐに消えた。
細い指がゆっくりとボタンにかかる。
カーディガンのボタンを外し、それからブラウスに。
指はスカートのホックにかけられてバサリと床に落ちた。
身をかがめソックスを脱いで、
栗色の髪を耳にかけながら起き上がる。
少し震える指はブラのホックに。
プツンと小さな音とともに外され晒される乳房には、昨日の情事の後がくっきりと残っていた。
その手は下に。
ショーツを指にかけて・・・・・・。
まだ夕日と言えるほど太陽は赤くない。
明るすぎる日の光に彼女の肌は一層白く見えた。
その白い肌に昨日の傷が赤く浮き上がる。
まるで俺の罪を主張するかのように――。


