『絶対服従』 一日たった一万円でそれに納得するのか? 大体、借金と言っても母親・遙香の借金だ。 しかも、借用書を見せられたわけでも何でもない。 俺の嘘かもしれないと思わないのか? 本当にこいつは――、 「馬鹿だろ、お前」 「・・・・・・」 俺の言ってる意味を理解してるのか、してないのか。 和香は俯いて黙りこくったまま。 そんな和香を『可哀想』だと思うなら、 離してしまえばいい。 自分のやってることが『愚か』だと思うなら、 突き放せばいい。 だけど、 「なら、脱げよ」 もう、できない。