気がついたら昼を回ってた。 もう和香は来ないだろう。 あんな目に合ってくるはずが無い。 それでいい。 そう思ってたのに・・・・・・。 3時を回った頃、来客を告げるチャイムが鳴る。 俺はソファから立ち上がらずにじっとドアのほうを見た。 来るはずが無いと思いながら、 俺は和香だと確信していた。 チャイムはいったん止み、しばらくして、 また、鳴った。 ゆっくり立ち上がり玄関へ。 鍵を外してドアノブをまわして――、 「・・・・・・こんにちは」 そこには想像したとおり、 和香が立っていた。