体に張り付いた香水をシャワーで落とす。
頭を振って髪の水分を飛ばしてタオルで拭く。
バスルームから出て冷蔵庫をあけてビールを一気に飲みほした。
「あー、やっぱショウとのHって気持ちいー」
そう言ってベッドで伸びをする女。
「ってか、ショウ、イってないんじゃない?」
ベッドに座る俺の腕を捕まえて、そいつは上目使いに俺を見た。
「ね、もっかいスる?」
「勘弁」
俺は即座にそう言って服を着始めた。
「えぇ?久々だったのにぃ」
そう言って唇を尖らせていたが、俺は構わず服を着て、
「じゃあな」
と金をテーブルに置いて部屋を出て行った。


