「あはは、は――」


何やってんだ、俺は。


乾いた笑いを喉に押し込んでドサッとソファに座った。


とんだ道化だ。


「す、すみません。黙ってるつもりはなくて、ただ――」

「黙れ」


耳障りで仕方ない。

その声も、その姿も。


俺の声に和香の身体が凍る。


俺を映す色素の薄い瞳。

さっきまで声を発していた唇は半開きのまま止まる。

まるで死人のように・・・・・・。



そうだ、

それが目的だったはずだ。



俺よりも酷い目にあわせて、




殺してやる――。