眠い。 すんげー眠い。 なのに鳴らされる呼び出し音。 っつーか、諦めて帰ればいいのにそいつは少し間を置いて何度も押してくる。 「・・・・・・んだよっ」 俺は苛立たし気に前髪をかきあげてのそりと立ち上がった。 それから玄関のドアを開けて―― 「誰――」 「あ、あのっ、今日は土曜日なんで早めに来てみました」 立っていたのは和香だった。