†穢れなき小鳥の殺し方†


タクシーから降れば、昇り始めた太陽が俺の眼を射した。


「もう、朝かよ・・・・・・」


ホストクラブに閉店時間は無い。

客が帰るまで店を開けるのが当たり前。

しかも、昨日は金曜日で客も多かったわけで。


「土曜日、か」


金曜日の次は土曜日。

そういや、あの馬鹿はどうすんだ?

別に土曜日は休みなんて言ってねぇけど。

でも来いとも言ってない。


「・・・・・・まっ、来ねぇよな」


そこを呼び出して――

とも考えたが、


「あふ・・・・・・」


あまりにも眠くて面倒で。


俺は家に帰るとそのままベッドに飛び込んだ。