バタンと俺の目の前で閉まるドア。
「すみませんっ、本当にごめんなさい!!」
後ろでは和香が髪を振り乱して頭を下げてた。
「・・・・・・給料なんて払わねぇぞ」
「はいっ」
「っつーか、この金も借金に上乗せするからな」
「はい、分かってます!ちゃんと働いて払いますからっ!!」
「・・・・・・」
それはいつの日だ?
そう言ってやりたかったが時計を見ると――
「やべっ、もうこんな時間かよっ!?」
「えっ?」
「どけっ、着替えんだよ!」
「あ、あのっ、手伝います!」
「馬鹿かっ!お前は便所の後始末とかしとけ!!」
「あ、はいっ!」
二日目もこうして終わってしまった。


