午後6時
1時間目の授業が始まった。授業は思ったより簡単であたしは暇をもて余していた。そんな時
「ねぇ。この問題解けた?」と翔くんがあたしに声をかけてきた。
急に声をかけられたあたしはしどろもどろになりながら
「い、一応。」
と言った。
すると翔くんは子供みたいに無邪気な顔で
「璃莉ってスゴいんだな!!ここ教えて?」
とワークを差し出してきた。

…あんな可愛い顔で笑うなんて反則だよ//
しかも『璃莉』だなんて〜
あたしの心はドキドキして張り裂けそうだった。