バンッ__

「ただいま」

また言っちゃった。
誰もいないアパートの一室。
私の家は、片親だ。その為、夜遅くまで仕事をしている。
私も高校生なんだから、バイトをして家計を助けなきゃいけないんだろうけど。

そんな事を考えながら、自分の部屋へ向かった。

「あった」

私の携帯は床に落ちていた。