私がキョトンとしていると、彼はこう言った。 「赤外線、するんだろ?」 「でも、携帯...」 「できるよ」 「え・・・」 すると彼は、ブレザーの左胸のポッケからボールペンを出して、自分の携帯を見ながら私の生徒手帳に何かを書き入れていく。 その作業は1分も経たないうちに終わった。