花菜はケータイのバイブ音で目が覚めた。

｢ん…もう九時か…寝すぎたっ｣
花菜は思い切り伸びてから、ケータイをﾁｪｯｸをした。
｢メールか…。｣
陽からだった。内容は今日話した事だ。

『今日は、いきなりあんな事言ってごめん。花菜の事、信頼してる。明日、良ければ出掛けないか?』

花菜はくすっと笑いカチカチと手慣れた速さで文字を打った。
『それってもしかしてデート?(笑)』

｢お腹空いた…。｣
返事を待っている間、冷蔵庫に何かないか漁っていた。

丁度冷やし中華の材料があった。
｢今日の晩御飯は冷やし中華に決まりだね。｣

材料を出している時、またケータイのバイブ音がなる。
『そんな感じ(笑)明日一時ぐらいからどう?迎えに行く。』