「海原 洋(ウナバラ ヨウ)。入学初日からあれだもんな」



あれ?嘘だろ?


あの女、確か、隣の部屋の性格最悪女じゃねぇか!



海原って名前なんだ……じゃなくて!


なんであいつがここに?てか同じ大学?もしかして同い年?


……ふざけてる。漫画みたいなシチュエーションだが、これは悪い方の展開だ。



「あっ!五百塚くん!」



しかもこっちに気づきやがった。しかもデカい声で呼びやがって。


ほら、手振るなって!お前に集ってる男共が俺のこと総睨みじゃねぇか!



「なんだ?保稀。知り合いだったのか?」


「さ、さあ?俺は別に…」


俺がその続きを言おうとした瞬間、イスに何かがぶつかったような感じがした。


なんだ?一体?