だからか、俺は淡々と話しを進めることが出来た。


こんな美人を目の前にしてこんな平然としていられる自分が怖い。



「あ、あの。これなんて読むんですか?」


彼女が指差したのはタオルの包みに書いてある俺の名前。


まあ確かに、読みにくい名前ではあるわな。



「ああ。これ、『いおつか』って読むんですよ。名前は…」




俺の名前は五百塚 保稀(イオツカ ホマレ)。だということを、懇切丁寧に説明してさしあげた。