タオル配りをして二部屋目。


ようするに俺の部屋の右隣の部屋なのだが、何故だろうか。ドアが他の部屋より新しい。


俺の部屋のドアも、左隣の部屋のドアも、まあ新しいっちゃ新しいんだが、この部屋のそれはもう光沢がある。すごいある。


なんでこの部屋だけドアが新しいんだ?なんて疑問を持ちながら、チャイムを鳴らす。


お願いですから、危ないお兄さんとかは出てこないでください。



「はーい」



ところがどっこい。


ドアの向こうから聞こえたのは、若い女性の可愛らしい声だった。