うつり気パシフィック



「……連れないですね」


「ああ、そうかもしれませんね」


そう言ったら、海原洋は俺の下から去っていき、食堂から出て行った。


食堂来たんならちゃんと飯食ってけよ、バカ。



「さっすが保稀。嫌いな奴には容赦ねーなぁ」


「誰がいつ嫌いって言った?」


「じゃあ好きなの?」


「冗談よして下くれ。俺、ああゆう奴は嫌いなんだよ」



何よりもあんたに見透かされてるのが最高に嫌だがな!


ったく、あいつのせいで飯が不味くなったぜ。どうしてくれよう。

ま、どうもしないけど。関わりたくないし。