「ただいま。」

ばあちゃんにそう言って、返事を聞かないまま自分の部屋に閉じこもった。



あの女子。なんなんだ―?



今日は、初めての登校日。

楽しみや不安もあったけど、クラスのみんなと仲良くなれそう。



けど、見つけてしまった。

あの子を。


瞳が乾ききっていて、冷たくて、でも温かいような…

その子を見つめていると、目が合った。


なんてゆうか、話してみたい。



そんな気分になった。



朝のホームルームが終わって、休み時間。


クラスのみんなが俺を囲った。


あの子は目の前に居るのに―

触れそうで触れられない距離。



もどかしかった。


昼休み―君を見ていたら、また目が合った…?


気がした。