おいでと手招きをされ、促されるままそれに寄る。
近付いて、相手の顔が判別出来るまでになると、驚きに足が止まりかけた。
気合いで不自然にならないよう取り繕う。
達富学園の制服をピシッと着こなしている、がっしりしたモデルのような体躯に彫りの深い整った顔。
肩にかからない程度の金髪は、上の方で軽く一つに縛ってある。
彼と三歩くらいの距離を開けて立ち止まる。
真っ直ぐ見上げると、いつもは威厳に満ちた茶色の瞳は、慈愛の色を湛えていた。
それに敵意がないことを感じ、警戒を解く。
だが、いつでも動けるような隙のない体勢をとるのは、もはや癖だ。
なんたって今対峙している相手は、達富学園の生徒会長にして、不良チーム『divine wind』総長、風神威士なのだから。
注意してもしたりないということはないだろう。
相手は地区で五指に入ると言われている『familiar』と張り合えるほど強いチームだ。
近付いて、相手の顔が判別出来るまでになると、驚きに足が止まりかけた。
気合いで不自然にならないよう取り繕う。
達富学園の制服をピシッと着こなしている、がっしりしたモデルのような体躯に彫りの深い整った顔。
肩にかからない程度の金髪は、上の方で軽く一つに縛ってある。
彼と三歩くらいの距離を開けて立ち止まる。
真っ直ぐ見上げると、いつもは威厳に満ちた茶色の瞳は、慈愛の色を湛えていた。
それに敵意がないことを感じ、警戒を解く。
だが、いつでも動けるような隙のない体勢をとるのは、もはや癖だ。
なんたって今対峙している相手は、達富学園の生徒会長にして、不良チーム『divine wind』総長、風神威士なのだから。
注意してもしたりないということはないだろう。
相手は地区で五指に入ると言われている『familiar』と張り合えるほど強いチームだ。


