「………」

電源ボタンを押して、充電器に差し込んだ。
眉間にしわがよって、相当不機嫌な顔をしているのが判る。

あの叔父は話も聞かずに切る、私が通話終了ボタンを押すまで待つのがかけた者の礼儀だ。
向けどころのない苛立ちが心の中にくすぶり、さっきまで居座っていた睡魔はいつの間にか姿を消した。

現在の時間、午前6時。
雀の鳴く声を合図に、週末の朝は始まった。

ここ最近で一番に、疲れが溜まる予感をひしひしと感じながら。