揺れなく、早く着く。
すごい技術だと感心する。
前を歩く彼と一定の距離を保ちながら、周りを観察していく。
床はふかふかの赤い絨毯が敷かれていて、いくつか並ぶ大きな扉は細かな装飾が施されている。
相当な額かかってるんだろうな。
金持ちの金銭感覚はどうなっているのか。
呆れてものも言えない。
いつの間にか廊下の端まできていたらしく、ひときわ造りの細かい扉の前で立ち止まった。
案内役がそれを三回叩くと、扉の向こうから声がかかる。
「はいってきて」
了承の言葉をもらってから、案内役はそれを開けた。
「失礼します。麗様、お入りください」
促されるままに部屋に入ると、背後で扉が閉まったのがわかる。
案内役とはここでお別れだ。
すごい技術だと感心する。
前を歩く彼と一定の距離を保ちながら、周りを観察していく。
床はふかふかの赤い絨毯が敷かれていて、いくつか並ぶ大きな扉は細かな装飾が施されている。
相当な額かかってるんだろうな。
金持ちの金銭感覚はどうなっているのか。
呆れてものも言えない。
いつの間にか廊下の端まできていたらしく、ひときわ造りの細かい扉の前で立ち止まった。
案内役がそれを三回叩くと、扉の向こうから声がかかる。
「はいってきて」
了承の言葉をもらってから、案内役はそれを開けた。
「失礼します。麗様、お入りください」
促されるままに部屋に入ると、背後で扉が閉まったのがわかる。
案内役とはここでお別れだ。


