「え……?」 茉莉が顔を上げる。 「でもさぁ、言ってくれたじゃん…… 『この子すごいなって。頑張ってんだなって』 って。 すっごい嬉しかった…… 変に特別扱いもしないし、 たいしたことないだろとか言わないし…… 『私』自身を見てくれた気がして、本当にうれしかったの」