「ね、悪いこと言わないからあいつと友達やめな」

「え?」

…なるほどね。

茉莉を余計孤立させるつもりか。

「ねっそうしようよ」

「でも」

「そうしたら、もうこんなことしないよ?

意味、わかるよね?」

ようするに、言うこと聞けよと脅してるわけですよね?

「そうだ、吹奏楽の先輩にもさぁ、

 もう中垣さんの悪口言わないように言っておいてあげるよ?」

…腹立ってきた。

フザケンナ。

こういうの、一番許せない。

「どうでもいいです」