明日へのメロディ~poco a poco~



「あーやっぱり? 吹奏楽の一番のサボリでしょ?」

「あぁ、体調不良の中垣だもんね」

やっぱりな。

そう言うと思ったよ。

こっちはこんな悪口言われなれている。

一瞬心を何も感じなくすればいいだけだ。

これくらい、なんでもない。

「ねぇ、あたしたちにもサボリのテク、教えてよぉ」

でも、この人たち誰だろう。

吹奏楽の先輩ではない。

私が何一つ堪えていないのがわかったのか、

だんだん口調がイライラしてくる。

でも私にはまったく気にならない。

その時。

「先輩!」