保健室のベットに横になりながら
さっきの茉莉の言葉を反芻する。
『この子すごいなって。頑張ってんだなって』
『無理しすぎるな!十分頑張ってるから…』
茉莉…
ギュッと目を閉じる。
そんな風に思ってくれる人もいたんだ。
そのことに心があったかくなる。
人に弱みなんか見せたくなかった。
そうしないと自分を守れなかったから。
そうするのが強いことだと思っていたから。
でも、本当は、ずっと誰かに言ってほしかった。
頑張ってるんだね、って。
誰かに努力の証を認めてほしかった。
朝から抱えていたもやもやが、
茉莉の言葉ですべて、とはいかないけど、
だいぶ晴れた気がした。