最悪な週末も明け、 学校に行くための電車の中で揺られている。 家より学校のほうが楽、なんてね。 ODになる前は考えられなかったな。 手首の傷を指でなぞる。 そもそもODなんかにならなかったら もっと理想の自分になれたのに。 お父さんとギクシャクすることだってなくて、 お母さんのこと手伝えて、 のぞみみたいに明るくふるまえて、 勉強も集中して頑張って… ひたすらに自分を呪いながら目を閉じた。