明日へのメロディ~poco a poco~


「はぁ…」

学校でため息をついた。

「どうかした?」

茉莉が聞く。

「え、あ、いや…」

茉莉は少し首をかしげてこちらを見ている。

今の私にとっては茉莉といる時が一番安心できる。

家よりも。

だからつい、気が抜けていたらしい。

なんでもないよ、大丈夫。

そう言うつもりだったのに。

「なんで私ってこんなのなんだろうって思って…」

思わず声にこぼれでた。

「え?」

茉莉の心配そうな顔を見ているうちに我慢できなくなった。

「だってみんなに迷惑ばっかかけるし、

みんなと同じようにできないし頑張れないし…

もう私って一体なんなんだろうって…」

勝手に出てくる本音。

やだな、こんなの。

重いし暗いしなに言ってるんだろう私。