「ひかり?」

茉莉が首をかしげる。

「~っ」

ぐっと手を握り締める。

言わなきゃ…っ!

早く…っ!

でも…でも…ッ!!

「無理しなくていいよ」

「え…?」

茉莉は微笑んだ。

「言いたいなら聞くけど。

言いたくないなら別に無理しなくてもいいから」

「茉莉…」

「とりあえず休んどきな。ノートとかは任せて」

茉莉はそれだけ言うと保健室から出ていった。

問い詰めようともせずに…

「どうして…ッ」

わからない。

茉莉…

自分の手をじっと見る。


…信じていいの?