Come back !! じいちゃん

「陽一や。」
 
「じいちゃん?」
 
「陽一よ、よう単身で込んだのう。ほっほっほ」
  
ずいぶん嬉しそうだね。
 
「この人たちは?」
 
「幽霊の手で引っぱってきたんじゃ!」
 
「そう?でも、混雑してるよ。」
 
「まさか、こんなにやり手だとは思わなんだよ。」
 
…美和ちゃん?
 
 
「もう!いい加減出て行って。みんな嫌い!!安藤さんも陽一君も!みんな!!」
 
 
みんな追い出された。
 
安藤さんは今から他の9人の彼女に問い詰められるっぽい。
 
ちょっと、ざまあみろって思う。
 
「美和ちゃん。大丈夫かな。」
 
「今日はきっとつらい日じゃったじゃろうな。あの子にとっても。」
 
「…そうだね。」
 
「なんじゃ。元気ないな。」
 
「…だって嫌いだってさ。泣きたいよ。」
 
「うんうん。頑張ったのう。ほれ、わしの胸で泣いていいぞ。」
 
「じいちゃん、幽霊じゃん。」
 
「ほっほっほ」