夏美「ねえねえ、智子。リカちゃんっていう話を聞いた事ある?」
智子『リカちゃん?んー・・・聞いた事あるような、ないような・・』
夏美「小学生くらいの時に有名だった、よくあるパターンの怖い話よ。タイトルが違うだけで聞いた事はあると思う」
智子『怖い話?やだなぁ。』
夏美「大丈夫よー、もう大人なんだし、小学生向けの話なんだから」
智子『そうかなー。じゃあどんな話なの?』
夏美「あるところに小学生になりたてくらいの女の子が二人いてね、一人はそのリカちゃんっていうんだけど、二人はとても仲が良かったの。
いつも二人だけでよく遊んでたんだけど、リカちゃんって子は何でもできる子でね、遊びながらも、もう一人の女の子はいつも悔しい思いをしてた。」
智子『妬みってわけね。小学生なのに、嫌な子ね』
夏美「そんなもんでしょ。まあとにかくそれで、その女の子はリカちゃんを殺してしまうの。」
智子『唐突ね。小学生がそんな事できるのかなぁ。』
夏美「そこはお話だから。突き落としたりでもしたんじゃない?
とにかく、その子はリカちゃんを殺したけど、小学生同士だから、遊んでる時の事故って事で片付けられたわけ。」
智子『突き落としたんじゃあ、有り得るかもね。』
夏美「でさぁ、その事故から数ヶ月くらい経った時なんだけど・・・」