「すっごい綺麗だったね!」



終わっても興奮が冷めない蓮夏は綺麗を連発していた。




確かに花火は綺麗だった。




だけど連夏と見ている、それだけで今までとは違う特別なものに見えた。





「ねえ、花火って毎年見てるのにどうして毎回こんなに感動するのかな…?」




何気なく言う連夏だけど確かにそう思う。




多分毎年綺麗だと思うのは、俺達が成長してる証なんじゃないかな?




去年から少し大人になって成長して感じ方、見方が変わったんだと思う。




そして見る人が違うだけで花火も違うものに見える。




例え去年と同じ人と見てもこの一年でふかまった絆が見るものをいっそう綺麗にするんだろう。





「それはな、心が綺麗だからだよ。純粋だから何度見ても綺麗だと思うんだ。」