空もすっかり暗くなって、そろそろお祭りも終盤。
「蓮夏?そろそろ川原いかねー??花火そろそろ始まるし。」
「そだね!わたしね!いいとこ知ってるんだあ!!」
そう言って俺のてを掴み直し歩き出す。
蓮夏が連れてきたところは少し人並みから外れた場所。
階段があり5段しか上ってないのにそこから花火が上がる方向を見ると、視界をさえぎるものがなかった。
「すっげー!こんなとこあったんだな!特等席じゃん!」
「ね!すっごいいい場所でしょ?」
少し得意げに笑って見せた蓮夏
「だな!」
階段に腰を下ろしてすぐに花火は始まった。

